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このHPは、全体を読み物風に構成しています。用語の説明でないので、ご注意ください。
おことわりしていないものは「鉄鋼」の熱処理を対象にして説明しています。

 あ  Ms点  オーステナイト  温度測定  異材
 か    硬さ試験  硬さ換算  金属組織  クライオ処理
 合金元素  鋼種  鋼種選定   工具鋼
 恒温変態
 さ    サブゼロ処理  じん性   時効変形  質量効果
残留オーステナイト  銃刀法  状態図  真空炉
 ぜい性(焼戻し)  遷移温度  ソルトバス
 た   耐摩耗性  脱炭  炭化物  テンパーカラー
 低温脆性
 な  熱処理設備  熱電対  熱処理試験 ・ 
 は   半冷曲線  被削性・被研削性  表面処理  変態
 保持時間 ・  ・ 
 ま   マルテンサイト  曲がり・変形  マルクエンチ  ミルシート 
 や  焼入れ  焼入れ性  焼きなまし  焼戻し
 焼割れ  有効加熱帯 ・ 
 ら  臨界冷却速度  冷却設備  連続冷却変態


熱処理はわかりにくい?・・・

あなたが、熱処理業者さんに何らかの熱処理を依頼した経験があれば、注文や打合せの時に、何かわかりにくい専門語が飛び出したり、硬さや仕様を決める際にも、要領がよくわからなくて、言われるままに適当に仕様を決めてしまったり、「おまかせ」熱処理になったという経験はありませんか?

【問題】初めての熱処理業者さんA・B・Cがあれば、アナタならどこに依頼しますか? ・・・・

A「材質はSKH51、硬さは58HRC? 価格は2割増し。最短で5日後にお渡しできます・・・」
B「SKD51ですか?63HRCであれば2日で熱処理出来ます。 それでよろしいですか?」
C「低い硬さですね。熱処理チャンスが少ないので、10日ほど納期を頂きたいのですが・・・」

これは、ABCの各熱処理屋さんが高速度鋼(ハイス)SKD51の一般的な硬さ(63HRC以上)より指定硬さの低い品物に対して、応対する会話例をあげてみましたが、私ならば、その品物は、硬さ(圧縮強さ)があればよい冷間金型部品であるのなら、何の疑問も持たずに処理代が安いところにお願いしますし、趣味で作ったカスタムナイフなら、「焼入れ設備と焼入れ温度」を聞いてから、どこにお願いするかを決めるでしょう。

高速度鋼(ハイス)は、切削工具に使われることが多く、焼入れの仕方が、大きく品質を左右します。一般的には、比較的高温で焼入れして高温で焼戻しするか、アンダーハードニングと言われる、JISの焼入れ温度範囲以下の低温で焼入れして、前者よりも低い焼戻し温度で硬さを決める熱処理方法がとられます。当社も、委託熱処理をやっていますので、仕上がった硬さが同じでも、熱処理の方法で品質に差が出る例を沢山あることを知っていますのでそのような答え方をしたのですが、満足な品物をつくるためにも、熱処理のポイントを知ることで損をしないと思います。(アンダーハードニングについては、このHPでは詳しく説明していません)

また、最近主流の真空炉や雰囲気炉と呼ばれる加熱装置では、何100kgという量の品物を一度に処理する設備も多く、ボタンを押せば全工程を自動で熱処理をしてくれるので、業者からすると効率的で便利になってきていますが、1回でできるだけ多くの品物を入れたい業者側から見れば、小口で、特殊な仕様の熱処理品は「招かれざる品物」です。このために、同じ焼入れ温度範囲の品物と抱き合わせて、パターンに当てはめた熱処理になるのが避けられないのかもしれませんが、このHPでは、材料と熱処理の両面から、熱処理に潜む問題点や重要性を感じてもらえるように、教科書的にならないように解説するように心がけています。

小口品の熱処理については、小規模設備で自由度が高い「ソルトバス」による熱処理についても解説をしていますので、ぜひ、カスタムナイフなどを自分で作ったり、試作品、試験品など小口の熱処理をしようと考えている人に読んでいただきたいと思います。 

(このHPの内容については、厳密には「正しくない」と批評される部分もあるかもしれませんが、厳密さよりも全体像を理解して頂けるように記述しています。文献を紹介していますので、そちらで確認ください : 野中)

「焼入れの基礎」のページから、どうぞ・・・



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